インパクト出版会刊行　全584ページ
あする恵子が、深い悲しみを突き抜けるように、長い年月をかけて甦らせた、「うたうたい　のえ」の37年の苦悩と煌めきをたどったノンフィクション。
急逝する前日まで綴ったブログの日記『お月様が見てるよ』と、晩年の絶唱4曲を収めた付属CD『赤い涙』とが、のえの肉声となって放たれる魂のコラボレーションでもある。
みずから逝った人の尊厳の回復を渇望し、あらゆるハンディや試練にもかかわらず、生き抜こうとする人たちに今届けたい。
母親二人のマイノリティがいとなむ家族のプライドやおもみにも、存在の全焼とも形容される「かくれ発達障害」の深刻さにも、真正面から向き合った稀有な一冊。
路上を原点に唄いぬいた、のえへの抱擁が溢れるこのオマージュは、一筋縄ではいかない生きづらさを、そのままでいいんだよ、と、あるがままの豊かさへとそっといざない、やがて脈打つ自由があなたの希望をも、悔いや葛藤の向こうの陽のあたる場所へと引きずり出す。
送付にはゆうパックプラスを使用します。